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ABOUT

こころとからだの健康、産地の未来

CO-ONは、繊維のまち・泉大津の“あたためる”ものづくりの魅力と出会えるコンセプトショップです。市内の事業者が参加し、「こころとからだの健康」を育む多彩なアイテムを展開。新たな商品開発に挑戦するプラットフォームとしても機能します。

  • 大阪府泉大津市旭町20番1号
    アルザタウン泉大津4F 泉大津市立図書館内
  • 営業時間:10:00〜20:00
  • 定休日:毎月第3水曜日、年末年始
    (そのほか、泉大津市立図書館の休館日に準じます)
  • TEL : 0725-58-6855
  • MAIL : info@co-on.jp

運営者

  • 泉大津プロモーション協会

ディレクションチーム

  • ディレクション:地域文化商社うなぎの寝床
  • マネジメント:都市機能計画室
  • 店舗設計:フジワラボ・トミト設計共同体
  • 什器設計・制作:TOALHANT
  • 壁面左官仕上げ施工:カネマル
  • VI構築・WEBデザイン:UMA/design farm
  • WEB編集:MUESUM
  • WEB制作協力:阿部研二(コーディング)、小林千秋(イラスト)、竹田俊吾(写真)

参加事業者一覧(50音順)

大津毛織株式会社

原糸・テキスタイル・寝装品・仕上げ加工と事業部門を展開。ピュアコットンガーゼやタスマニアラム(タスマニア島で育った子羊の生後はじめてカットする毛。細くやわらかな質感が特徴)など、こだわりの素材で製品づくりを行う。
取り扱い商品
ピュアコットンガーゼケット コットン・タスマニアラムウール毛布 など

SASAWASHI株式会社

くま笹を漉き込んだ和紙を細長くカット、撚りをかけて糸にし、布に折り上げたオリジナル素材「ささ和紙」を開発。吸湿性や抗菌・防臭力、UV作用にすぐれた特性を生かし、衣料や寝具、インテリアなど幅広い製品を手がける。
取り扱い商品
スリッパ タオル バスマット 靴下 帽子 など

澤田株式会社

オリジナル手芸糸の「sawada itto」、素材の特徴を追究するニットウェア「ADAWAS」など、ニットを専門とする自社ならではのブランドで独自の商品開発を行う。また、熟達した知識と技術を他社との製品企画・生産にも生かしている。
取り扱い商品
毛糸 など

杉本産商株式会社

主に毛布や合繊わた入り布団などの寝具を製造し、大阪南部で唯一、自社工場で羽毛布団を生産。職人が一点一点、ダウン(羽毛)とフェザー(羽根)を側生地に吹き込み、キルティングを施していく手作業の工程を踏んでいる。
取り扱い商品
毛布 羽毛わた入りハーフケット など

瀧芳株式会社

美しい光沢と色合いを持ち、保温性や吸湿性、抗菌性にすぐれたシルク製品を手がける。独特のやわらかさを生み出す「マザータッチ起毛」など高い技術力を誇り、ノウハウを他社のデザイナーとのコラボレーションにも生かしている。
取り扱い商品
シルクリビングケット など

長尾繊維工業株式会社

ベビースリーパーや毛布を中心に、オーガニックコットンなど素材の特性を生かした製品づくりを行う。注文を受けたのち、織り、染色、起毛、縫製、検品、検針から出荷まですべての工程を自社管理で担い、安心・安全な商品の生産を心がけている。
取り扱い商品
綿・ウール毛布 ベビー毛布 綿毛布ベビースリーパー オーガニックコットンおくるみ など

日の出毛織株式会社

1993年、日本ではじめてオーガニックコットン毛布を製造・販売。環境保全や綿花農家の自立支援につながるオーガニックコットンのみを使ったものづくりに取り組む。SDGsでは8つのゴール達成への寄与を目標にしている。
取り扱い商品
オーガニックコットン毛布 ウール・カシミヤ毛布 ブランケット チビマフ など

深喜毛織株式会社

原料から仕上げまでの一貫生産体制が可能にするトレーサビリティを強みに、さまざまなニーズに応じながら、良質な生地や糸を提供。生後8ヵ月前後までのカシミヤ山羊のうぶ毛を使った独自素材「ベビーキャッシュ」を生かした商品づくりも。
取り扱い商品
ベビーキャッシュマフラー カシミヤマフラー など

細川毛織株式会社

極めて繊細な糸をも風合い豊かに織り上げる、昔ながらのションヘル織機を使用。墨や草木、ベンガラなどの天然染料で生地を染める日本伝統製法も取り入れている。柔軟なアイデアで、素材の質感や特性を生かした独創的な商品づくりを行う。
取り扱い商品
カシミヤストール カシミヤショートスヌード など

松内清毛織株式会社

明治18年に日本初の毛布を生み出した松内太助より、さまざまな素材を用いて技術を培い、毛布製造を営む。羊毛やカシミヤ、アルパカ、シルク、キャメルなど天然繊維を幅広く扱い、それぞれの特徴が感じられる商品づくりを行う。
取り扱い商品
アルパカチェックひざかけ など

南出メリヤス株式会社

「日本発信のファクトリーブランド」として確かな企画力と技術力を掲げ、国産素材や環境に着目した自社ブランド「NARU」「REFRAIN」を展開。衣服をつくるための縫製設備をまんべんなく揃え、企画から製造までを一貫して行う。
取り扱い商品
サイロプレミアムロングTシャツ ランダムリブプルオーバー など

ヨシミツ毛織株式会社

カーペット製造における充実した設備を備え、原料の選定から加工までを独自に手がける。ウイルスやアレル物質、菌を吸着する光触媒アパタイトを採用したマットや環境汚染に配慮した人工芝まで、社会のニーズに合わせた商品開発を行う。
取り扱い商品
人工芝マット など

泉大津市の繊維産業とは?

大阪南部の泉州地域に位置する泉大津市は、日本有数の繊維産業の拠点として知られます。ルーツは江戸時代にはじまった綿花栽培。木綿が庶民の衣服の素材として普及すると、宇多大津村(現泉大津市)では漁師たちの副業として広まり、多くの織屋が立ち並ぶように。日本のマニュファクチュアの先駆けとなり、新しいものを生み出すべく進化してきた産地のパイオニア精神は、今日の主翼となる毛布やニット産業に受け継がれています。

泉大津市教育委員会所蔵

国内シェア90%を誇る
日本一の毛布のまち

文明開化により、西洋文化が流入した明治時代、日本では「赤ゲット」と呼ばれる上質な舶来毛布が大流行。泉大津市の織屋がその国産化に挑み、はじめて製造に成功しました。しかし、当時つくられた毛布は、赤ゲットには遠く及ばない品質。人々はやわらかな肌触りやデザインを追求し、技術や素材の工夫を重ねます。その結果、市は日本一の毛布のまちへと発展しました。

提供:深喜毛織株式会社

技術革新とともに息づく
産地伝統のチーゼル起毛

泉大津市には、毛布を手触りよく仕上げるために、マツムシ草科の植物の果穂(=チーゼル)で生地を毛羽立たせる昔ながらの起毛技術があります。自然素材を使うことで生まれる繊細な風合いは、多様な技術革新が行われた現在であっても、人工的に再現し得ない独特なもの。この技術は、カシミヤのコート地など、高級毛織物の製造にも応用されています。

大都市に近い地の利を生かし
急成長したニット産業

戦後は、京阪神のファッション市場に近い利便を生かし、ニット産業が急速に発達。多様な消費者ニーズに技術・品質をもって応える産地として、アパレル業界からも高い信頼を得ています。また、和紙繊維などこだわりの素材を用い、独自のアイデアで魅力的な商品開発に取り組む企業も。現在では、泉州地域のニット生産における一翼を泉大津市が担っています。